Archive for 07 December 2003

07 December

◆247日目

フットバッグを始めて8ヶ月。これほどの深い悲しみを味わったことはない。永遠の楽園など存在しない。イギリスの二枚舌外交によって突如聖地を奪われたパレスチナの人々の気持ちはこんなものだったのだろうか。今日、風邪を押して行ったキリンビール工場で告げられた「見学方法変更」の知らせを聞き、全身の力が抜けるほどの絶望感を味わった。2004年4月1日より、見学は全て案内付きになるという。、しかも事前の予約が必要となるらしい。これまでのように休日、息子を連れて気軽にふらっと赴いて、ビールを一杯飲み、天気の良い日にはフットバッグなぞをちょこっと蹴る・・・などということはやりにくくなった。私にはキリンビール株式会社経営陣の言い分が手に取るように分かる。要約するとこうだ。「これまで、キリンビアビレッジは、企業イメージの向上のみならず、近隣住民との良好な関係構築のため、主力工場である生麦製造所の一部を無料で見学コースとして開放してきたわけであるが、実際に訪れる客層を分析すると(分析するまでもなく)、当施設のビール試飲スペースの大半は、横浜-川崎周辺の肉体労働者、不良サラリーマン、閉店後の水商売従事者、不良サラリーマン、浮浪者、何やら汚いお手玉のようなものを蹴りに来る輩、等で埋め尽くされており、当施設運営の最大の目的である『企業イメージの向上』からは著しく逸脱しているのが現状であり、これらの輩を早急に排除する必要がある」との判断が下ったに違いないのだ。言い分はわかる。確かにそうかもしれない。今日だって、ビール工場で渡されるジョッキに注がれた、明らかに水ではない透明なトロリとした液体を旨そうにすするオヤジを何人も見たし、便所に行けば宇宙とチャネリングしているとしか思えないナゾの言語を操る老人にも出会った。だがそれが何だというのだ。そういう人々こそが『近隣住民』じゃないのか?キリンビールの売り上げを支えている人なのではないのか?キリンビール経営陣には猛省を促したい。今一度、社会貢献というもののの意味を噛みしめていただきたい。でないとキリンビアビレッジ・シュレッダー・ギャサリング、開催しちゃうぞ!!
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