◆571日目

いい感じだ。オレの右クリッパーは、多分もう大丈夫だ。オレにしちゃ上出来だ。コントロールできてる感じがする。ダメな方の左クリッパーも何がダメなのかがなんとなく見えてきた。何処が右クリッパーと違うのか。何がいけなくて失敗するのか。上手くいかないとき、もしくは拾えたとしても思ったところに上がらない場合てのは体のバランスが崩れている（まあ、体勢が崩れているのはクリッパーのときに限らないが）。それをやっと体で理解した。いいのか？そこまで言い切って。どうせまた逃げていくんじゃないのか？まあいいか。今までは体勢が崩れていないときが無かったから気付きようがなかったのだ。いついかなるときも欠かさず体勢が崩れていた。体の軸がぶれてるなんてもんじゃない。軸そのものが無いんだから。もしかしたら、シャドーフットバッグを超スローモーションでやってみるのもいい練習かもしれない。太極拳式鍛錬法。

◆570日目(2)

「だからさ、左右連続クリッパーっつったらさ、『クリッパーセットのクリッパー』を連続でやるってことなんだぜ？死ぬほどムズいって。マジで。２ＡＤＤじゃねえよ。ｐｄｘ付けろよバカ」

みたいな事を言ったんだ。確か。うん。そんなような事を言った気がする。そしたらｍａｃｏさんが

「そうそう。遠いんだよね。体の一番外側から飛んでくるから拾うのがムズい。」と。「むしろ体の後ろを通した方よっぽど近いよね」とも。

コレだ。この一言がヤヴァかった。オレにとってはこの一言によって第三の目が開いちゃった。だって、これってオーシスじゃん。いや、そりゃね？「オーシスは体の後ろでやるインサイドストール」とか、「オーシスとクリッパーは一緒」とか、色々きいたことはあったけど、こう、なんと言うか、体に染み込む表現というか、、このセリフを聞いちゃったらもう後戻りはできない、みたいな、自己暗示とか催眠術に近いキラーアドヴァイス。そういうノリですよ。

「むしろ体の後ろを通した方よっぽど近いよね」

オレにしか通用しないかもしれないけど、フットバッグを初めて５００余日。クリパーだけを追いかけて、裏切られ、憎んで、それでも追いかけ続けて、未だその輪郭すら見る事が出来ない男にとっては、大逆転の発想である。左右連続クリッパーを端折るための発想がそのままオーシスに繋がるかもしれないのだ。一石二鳥どころの騒ぎではない。

だーかーらー。飲んじゃマズいのに。しこたま飲んできたんだから。明日会社キツいなあ。